七ツ釜海底遺跡

遺跡名称七ツ釜海底遺跡
遺跡名称(ふりがな)ななつがまかいていいせき
地方九州・沖縄
都道府県佐賀県
所在地唐津市湊町屋形石地先海面
所在地(ふりがな)からつしみなとまちやかたいし       
種類遺物(陶磁器類、土器、須恵器) 
時代
  • 弥生時代
  • 古墳時代
  • 古代細分不明
  • 中世細分不明
  • 近世細分不明
立地海底(水深15~28m)
範囲「周知」範囲…東西1400m・南北1400m (中心エリアは東西100m・南北50m)
現状国指定天然記念物「七ツ釜」の断崖下海底の、岩礁およびゴロタ石原一帯に遺物散布。
周知の有無
内容

正式調査なし。1980年代後半からの同所一帯におけるスポーツ・ダイビングの増加に伴い、遺物散布の目撃情報や回収例が増えた。平成6年夏の県立名護屋城博物館テーマ展示でそれらの情報や引き揚げ遺物の一部を展示・公開したことを契機に、文化財保護法上の保護方策を県と市が検討。民間ダイバーによる任意保護グループと名護屋城博物館学芸課(担当宮武)との共同で海底目視による遺物散布状況の把握を実施し、平成8年に大凡の分布範囲を周知の埋蔵文化財包蔵地として登録した。

遺物

土器…弥生土器(壷・後期)
須恵器…長頸壷、甕、杯類(奈良期)
陶磁器類…龍泉窯系青磁碗、備前擂鉢(Ⅴ類)、灰釉系肥前陶器(碗、皿、大鉢)

遺構

なし

文献

なし

特記事項

・発見遺物のうち、古代期資料については「七ツ釜」自体の奇景観に起因する海洋祭祀に供された遺物としての可能性がある。
・遺物の大半を占める江戸中期の陶器は、同一器種・同一型式の完形(準完形)製品が主で、数10個体の集積地点が一定距離を置いて海底に分布している状態にあるなど、海没積荷としての明確な特徴を備えている。県立九州陶磁文化館によれば、18世紀前葉~中頃の、あるいは武雄地方の窯の製品かと年代推定されている。

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