池尻海底遺跡

遺跡名称池尻海底遺跡
遺跡名称(ふりがな)いけじりかいていいせき
地方九州・沖縄
都道府県佐賀県
所在地玄海町大字池尻地先海面
所在地(ふりがな)げんかいちょうおおあざいけじり
種類遺物(肥前磁器) 
時代江戸時代
立地海底(水深4~9m)
範囲「周知」範囲…東西40m・南北20m (予想分布範囲は東西150m・南北30m)
現状普恩寺地区船着場の消波堤敷地ないし海底。
周知の有無
内容

平成元年9月に九州電力による普恩寺地区船着場整備に伴って、地元教育委員会が調査を実施。事業主である(株)九州電力玄海発電所からの供出ダイバー(北九潜水株式会社所属)を現地作業員とし、水中モニターや撮影ビデオ映像を介して陸上より町調査員が遺物の計測、撮影、取上げを指示し、736㎡の範囲内で計36点の磁器を回収している。
平成19年9月には、日本財団助成事業「海底遺跡ミュージアム構想」の一環として、アジア水中考古学研究所と町教委との合同により、遺跡範囲の再確認を兼ねた潜水目視調査が実施された。

遺物

19世紀前葉(天保年間・1830~44)の肥前産磁器碗・蓋

遺構

なし

文献

・玄海町文化財調査報告書第5集『池尻海底遺跡』1996。
・東中川忠美「玄海町池尻海底遺跡出土の蓋付端反碗」(『研究紀要』第1集 佐賀県立名護屋城博物館 1995)
・宮武正登「「池尻海底遺跡」潜水目視調査の概要」(『国際シンポジウム 水中文化遺産と考古学』アジア水中考古学研究所 2007)

特記事項

・遺物は、海底の岩礁およびゴロタ石原で岩の隙間に挟まった状態で散布しており、発見資料の大半は完形製品である。当該地域では、湾口付近において遺物年代と一致する時期の座礁沈船に関する伝承もあり、その海没積荷の可能性もある。

写真1994年6月
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